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Mission-K's Way 〜紀州釣りよもやま話〜
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Deleted 2003/12/23火23:51 [31]
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Deleted 2003/12/23火23:55 [32]
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Deleted 2003/12/23火23:56 [33]


.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか1返信  
『紀州釣りよもやま話』の最初のテーマは、釣り人の間では時折議題にあがる『ハリス』について、阿藤が現状で理解、考えている事のお話をします。 
まず結論としては、『あくまで可能性はあるかもしれないが、こと紀州釣りにおいて使用する範囲内では、実質的な食いの差には殆ど直結しない』と考えています。 そして、現実的にはまず不可能ですが、仮に『統計学』的に比較調査出来たとすれば、まず間違いなく『有意差』は出ないだろうと、感じています。 ただし、『釣果(食いとは厳密に言えば違う)』としては、ある特殊な状況、例えば『チヌの型が非常に小さくアタリが非常に小さいためアタリを捕らえにくい結果として釣果に影響する(2002年秋の錦での釣りでの経験等)』、『極度に食いが渋い』等の状況を除けば、『あくまで通常紀州釣りで使う範囲、1.2、1.5、1.75号』位では、影響しないだろう、というのが実感です。 更に厳密にいえば『魚に与える抵抗としては、若干は変わってくるだろうが、この範囲程度では実質的な差とはならなだろう』という事です。(続く)
阿藤 mail 2002/12/22日01:54 [1]
.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか2返信  
ここで、よく例えにあがる、『ハリスを落とした時に一発で食って来た』から『ハリスは関係する』という論法があります。 しかし厳密に考えれば、これだけの『根拠』では『その変化(ハリス)が結果に直結した』とは、客観的に考えれば、全く言えない事、つまり根拠が無いという事です。 その最大の理由は、『その後、ハリスを元の太さに戻したら全く釣れて来なかった』という証明が、何もなされていないからです。 また『ハリスを落とさなくても、その次には釣れてきた可能性がある』という考え方も出来る筈なのです。 ここで私が意味している事は、『何かを変えた後なんらかの結果が出ても、それを正しいと思えないのなら、工夫なんて何もしなくて良いじゃない』、という意味ではありません。 釣りをする者の誰もが陥りがちな『結果=その工夫が絶対的に正しい』と思い込んでしまうこと、私はこういった『思考回路』を出来る限り排除し、こういった釣り界の流れ、少なくともこのサイトに来てくださっている方の間には、一石を投げかけたい、という阿藤としての考えからです。
阿藤 mail 2002/12/22日13:33 [2]
.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか3返信  
では、特にこのハリスに関して、紀州釣りフリーク間では知っている方が多いであろう、『1.5号の時は何か触っているけど、食い込まず、そして消しこまないから取れる様なアタリが出ず、餌が残って来る。 そこで1.2号に落としたら一発で食って来た。 だから、そのチヌを釣れた理由はハリスを落としたからだ』、という話について反証してみます。 まず、『餌が残る』というのはそういう状況では、確かに『チヌ』の可能性は高いでしょうし、否定しません。 私も状況判断をするときに、この考え方をよくしますし、何らかの記事を書く際にもよく引き合いに出します。 しかし先ほどの『ハリスを落とした〜』理論には、これ以上の欠陥があるのです。 『さっき、少しだけ触って餌を残してきた魚がチヌだった』、これが仮に正しいとしても、『ハリスを落とした時に一発で食って来たチヌが、先ほどと同じチヌだった』ということは、確かに『それが同じチヌである可能性も否定は出来ない』が、実際には『到底、証明出来ない、断言出来ない』ことなのです。 この理論が『最低限、同じチヌである事を証明できてはじめてスタートラインに立つ』ものであるにも関わらずです。 ですから、これを断言するという事は、そのポイントと近辺に『ダンゴと餌に興味があるチヌが1尾しかいない』と、『現場を見てもいない』のに言っているのと同じ事にもなってしまいます。 しかも少し話を戻すと、『餌が中途半端に残ってくるのはチヌだ』といっているのは、『推測+消去法』でそう判断しているに過ぎないのです。 いろんな情報から『今何が起こっているか』を推測し、次なる手段を考え実行する事は、釣り人が『釣果を上げたい』と思う限り、とても大切なことです。 しかし、『実際の釣りにおいては、その現場=海底で起こっている事をリアルタイムで実際の目で観察できない以上、”100%の断言”は、本当は出来ない』のです。 
阿藤 mail 2002/12/22日14:09 [3]
.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか4返信  
更に、この『ハリスを落としたからこそ、その一尾が取れた』という人間が持ちがちな『印象』について、『数学的、統計確率学的』な観点からも論じてみましょう。 仮に、一般的な紀州釣りのシーズンで、一日に釣れるチヌが『150回投げた内、10匹のチヌがダンゴと刺し餌に寄って来る』としましょう。 ここで『一般的』な状態ですから、あくまで『極端に食いが良くも渋くも無く、チヌが餌を触ってくれば、釣り人もそれなりのアタリを引き出せて、アワセのハズシは少ないそれなりの腕がある』、という前提とします。 150回中、10匹ですから、15投に1度の割合でチヌを高確率で捕らえるチャンスがある事になります。 ここで理解して頂きたいのは、『ハリスの号数には関係なくチヌが寄って来るチャンスがある』という事です。 紀州釣りで使う範囲内ではハリスが太かろうと、細かろうと、ダンゴとその周りの濁り近辺へのチヌの興味は、全くと言っていい程、関係無いはずです(餌が出た後、遠くまで流しても良い結果には、潮が非常に速い等の特殊な状況を除いて、殆ど遭遇しないからです)。
阿藤 mail 2002/12/22日14:38 [4]
.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか5返信  
つまり、『ハリスが関与する=違和感を感じる可能性がある』のは、チヌがダンゴごと中の刺し餌まで触ってくる時か、大抵は『ダンゴから出た後』の話になるわけです。 ただ、実質には前者は『餌に夢中=バカになっているチヌ』ですから、『ワイヤーのハリス』等の違和感バリバリの『ハリス』で無い限り、殆ど影響しないでしょう。 ですから、実際に考えるべきなのは後者、『出た後』の場合になります。 というのも、人間換算の実質の視力が0.15程度のチヌが、1.5号前後のハリスを『一つの物体として判別』する事が出来るのは、10cmにまで近づいた時だからです(広島大学水産学部助教授、海野哲也氏からの論文より)。 ここで、紀州釣りでは『ダンゴ』ですから、その近辺で魚が泳げば『濁りが沸き立ち、更に見えにくくなる』わけです。 ですから、紀州釣りの『ダンゴに近い状況』では、ハリスがチヌの『視覚』的に違和感を与えているとすれば、『ハリスが光の屈折率的』に何らかの影響を周りに及ぼしている可能性(あくまで可能性)がある事以外、殆ど無視してよい、と考えて無難でしょう。
阿藤 mail 2002/12/22日14:55 [5]
.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか6返信  
ということで、『ハリスはチヌのダンゴへの寄りにはほぼ無関係』という話の上で、元の『確率論』に戻ります。 15回中1回、『ハリスに関係無くチヌがダンゴに寄る』訳ですから、そこから先、いかに『釣り人側がミスをしないか』という事に終着する訳です。 ここで、読者の皆様に思い起して頂きたい事があります。 これまでの紀州釣りライフにおいて『何らかの工夫(ハリスもOK)をこちらでした』直後の一投で、『あっさりチヌが釣れてきた』という事が、『果たして何度あったか』、という事なんです。 特にハリスに関しては、釣行ごとに1回という様な頻度は、とてもありえないと思います(もちろんそれを行う頻度にもよるでしょうが、どちらにしても直後にチヌが釣れる、という事は非常に低頻度です)。 あったとしても、紀州釣りのみで年に50回程釣行される様な多めの方でも、あったとして年に3、4回、という程度では無いでしょうか。 つまり、あったとしても、『7500回ダンゴを投げた内の3、4回』、突き詰めれば『約2000〜2500投で1回だけ』という事なんです。 これが意味する事はおわかりでしょうか。
阿藤 mail 2002/12/22日15:21 [6]
.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか7返信  
つまり、『その2000〜2500投もの中の1回だけなら、なんらかの人為的工夫をした直後』に、『釣り人がその工夫のおかげで釣れた』と思っていても、『それとは全く関係なく、実はたまたま釣れて来ただけだった』という事も、確率的に言えばなんの不思議もないのです。 考えてもみてください。 『盛期で言えば、15回に1回はチヌを捕らえられる確率が非常に高い』、というわけで、実際にそれ位の釣果はあがるわけです。 ですから、『なーんにもしなくても、実は次には釣れてきたものを、工夫をしたから釣れた』と言っているだけかもしれないよ、という事なんです。 ということで、ここまでは、お分かりいただけたでしょうか。 ただし、今説明した方法は、『年間を通した全体的』な考え方ですから、また別の分析の考え方、実際にハリスを交換した直後の一投と、それ以前のワンランク太い時での比較をしてみます。 ここでは客観的、一般的にはどれくらいか、というのはわからないので、あくまで私の経験から考えてみたいと思います。
阿藤 mail 2002/12/22日15:47 [7]
.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか8返信  
私がここ1年間で思い出せる範囲では、釣行回数は70回程度で、ハリスを落とした頻度は一日多くて1.5回程度(まぁ、号数自体が少ないからこんなものでしょう)、という事です(ここで、昨年、1昨年は釣技も、メインの釣行場所も、釣れた枚数も全然違いますから(チヌがダンゴによる頻度自体違う)、データとしては除外します)。 ですから、『ハリスを落とした一投』の回数は100回程度、という事になりますでしょうか。 ただし、これは『盛期ではないシーズンでの釣り』もかなり含まれています。 実際には盛期に50回程度の釣行で、『75回のハリスダウン』、という事になります。 ここで、正直な話、『ハリスを変えた直後のダンゴで釣れて来た』という経験は、今年の私には1回もありません(逆に少なすぎる気もする位です、笑)。 当然、この『ハリス落とし』をするタイミングも重要なのでしょうが、『変なアタリで餌が中途半端に残ってきた』というシチュエーション自体、非常に少なかったので(5、6回程度だったでしょうか、そしてその中でも直後には釣れて来た事は無し)、これはこれで仕方ないでしょう。 ですから、今年の私の釣行に限って言えば、『ハリスが次のダンゴで、次のチヌに直結した』という事は全くなかったわけです。
阿藤 mail 2002/12/22日16:02 [8]
.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか9返信  
では、もう一つだけ見方を変えて、『ハリスを下げる前とその後の釣り全体』で比較してみたいと思います。 これは具体的なデータは思い出せませんが、『下げる前と後』とで、私の記憶では釣れて来る頻度は、大差はありません。 先ほどのたとえで言えば、『15投中1匹』という位のペースは、ほぼ変化がなかったという事です(ただしこれは、話としては”客観的”ではなく、”主観的”になってしまいますので、参考までとしてください)。 もちろん『ハリスを下げる前と後』とでは、状況、活性は違う、つまり悪くなっているだろう、という可能性がありますし、またそう感じたからハリスを落とすのであって、『それぞれの母集団での条件には、ある点(活性、私が感じる”状況”)で違っている=有意差がある』事もあるでしょう。 しかし、それぞれの『母集団』が違うにしても、一つの参考には十分なりえる、という事です。 ということで、これまで、『統計学的』な考え方で『ハリスの影響』を分析してきましたが、いかだったでしょうか。 しかし、ここまで読んでくださった方は、『ならば、本当にハリスを落とす意味は無いのか』と思われるかもしれません。 しかし更に考えてみると、決してそんな事はありません。 その点について、次にはこのハリスについてのテーマを、『物理的に考えた場合の有効性』について論じてみたいと思います(続く)。
阿藤 mail 2002/12/22日16:20 [9]
.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか10返信  
(補足と訂正)”実際には盛期に50回程度の釣行で、『75回のハリスダウン』”の部分ですが、これは冷静に考えてみたら、もっと数は少ないですね。50回程度です。それでも、その直後に釣れた事がない、という事実は変わりません。 出来れば、盛期では不思議ではない『15〜20』投位に1匹位の確率で釣れて来て欲しかったものですが。 それと、この話はあくまで『紀州釣り』での事であり、しかも『ハワセ』は当然のこととして書いています。 そしてその調整も適度にできる、という前提のもとです。
阿藤 mail 2002/12/24火20:18 [10]
.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか11返信  
(補足2)『統計学的有意差』というのは、その対象によってその基準が変化するものなのですが、一般的には『95%の信頼性で、そのデータ差は信頼できる』というものです。 つまりその結論が間違っている事は『5%』の確率でしか起こりえない、という位、信頼性が高い、という意味です。 これを今回のハリスの件について当てはめると、『1.7号よりも1.5号、1.5号よりも1.2号の方がチヌの食いが”絶対的”に高まる』という理論が『95%の確率で正しい』という意味になってしまう、という事です。 私は、とてもそこまで言いきれるものではないと考えます。 私ならせめて言えても『その傾向がある』程度でしょうか。 しかし『絶対細ハリスの方が食いが上がる』という方は、上記以上の思い、つまり『95%』どころか、『100%』というニュアンスで言っているように聞こえますね。 そういった『決め付け、断言』を、私は避けていきたい、と思っているという事です。
阿藤 mail 2002/12/25水19:49 [11]
.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか12返信  
では、長らくお待たせしましたが、続いては『ハリスの太さ』が『チヌの食い』に関与するかもしれない『考え得る可能性』を、物理的な角度から考察をしてみます。 つまりここからは、魚の活性や状況等の条件は抜きにして、あくまで『物理的』、『力学的』な考え方をしてみる、という事です。 そこで、『影響する可能性がある』と考え得る要素は大きく分けて、『水抵抗』、『重さ』、『硬さ』、そして『視覚的影響』の4つが挙げられるでしょう。 ただし、『視覚的影響』については、前項の『チヌの視覚』のところでも触れた通り、1.2〜1.7号の間では影響はごく小さいものと、かなりの根拠をもって推測出来ます。 また、『重さ』についても、重量的には、ハリスが多少は海水よりも比重が大きいとは言え、餌の重量に比べれば微々たるものでしょう。 ですから、実質的にはこれ以外の2要素、『水抵抗』、『硬さ』で考察してみます(ハリスの色について、最近数種類販売されていますが、これについては『ハリスの色vsその場の海水の色』という『外的な状況』も含めた話に逆戻りしてしまいますので、ここでは触れ無い事にします。 また、触れなくても実質的に問題ないでしょう。 実際に使われるハリスのほとんどが透明色だからです。)。
阿藤 mail 2003/01/05日02:32 [12]
.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか13返信  
まず、チヌが底にある餌を食べる時の動作をイメージしてみます。 チヌは体をある程度縦に傾けて(20〜60度が殆どで、時折だけ逆立ちに近くなる位でしょうか)、周りの水と共に餌を吸い上げます。 そして、餌やその時の食欲にもよるでしょうが、口先か、少し中に入った口の中で噛み転がし、飲み込みます。 餌が大きかったり硬かったりした時には、吸う吐くの繰り返し(食いなおしとも言えます)で餌を柔らかくした後、飲み込みます。 ですから、この動作の途中で、前述の2点(太さによる水抵抗、硬さ(=しなやかさの違い))がどれだけ影響するか、を考える、という事になります。
阿藤 mail 2003/01/05日19:29 [13]
.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか14返信  
最初に、1.餌を吸い上げる時にかかる影響は『餌と鈎についているハリス』の水抵抗ですが、これは餌が口に入るまではハリスが直接チヌの口に触れる訳ではありません。 ハリスが横に水を切って動く際にかかる、この『水抵抗』により『チヌが思ったとおりに吸い込みにくくなる可能性がある』という事だけです。 ですから、この時点では『ハリスが口に触る事による直接の違和感』をチヌは感じてはいないはずです。 この『水の粘性』による『水抵抗』が、ハリス程度の太さでどれだけ影響するか、という事は数値で表すのは非常に困難です。 ハワセ幅によっても全く違ってくるでしょう。 ただし、物理的にわかることは、『ハリスの太さの2乗に比例する』という事です。 ですから、影響の『絶対量』は分かりませんが、この時点でハリスの太さにより、『物理的』に『量的に変化が出る』という事です。 また、潮流もありますので、ハリスが潮流に対して並行でない部分(つまり小〜直角の角度がある部分)は、『潮に押される=引っ張られる』という状態になっています。 これもハリスの太さの2乗に比例します。
阿藤 mail 2003/01/07火00:05 [14]
.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか15返信  
ここで、ハリスの実際の太さを並べると、次の様になります。 1.2(1.25)号=0.185mm、 1.5号=0.205mm、 1.7(1.75)号=0.225mm、 という太さの違いになります。 これを更に2乗した比で表すと、約『34225』vs『42025』vs『50625』という事になりましょうか。 まぁ、簡単に表すために『5』vs『6』vs『7』としましょう。 ハリスによっては、この差で、『水抵抗』+『潮に押される力(餌を吸い込む方向と違う方向に流れている場合)』の『抵抗力』が、『チヌが餌を吸い込む際』に邪魔をする力が変わる、というわけです。 また、ひょっとすると、この『吸い込む際』にはハリスの『硬〜軟』、つまり『太〜細』によっても、『邪魔』の度合いが、微妙には変わってくるとは思われます。 つまり、『硬い=太い』ハリスほど、チヌが『餌を吸い込む』という動作の時に、『しなやかさ』が劣る分、それだけ同時に動くハリスの長さが変わる、結果的に『邪魔』の度合いが大きくなる。 一方、『柔らかい=細い』ハリスほど、『しなやか』ですから、動くべきハリスの長さが短くなり、『邪魔』の度合いが小さくなる、という事です。
阿藤 mail 2003/01/07火00:20 [15]
.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか16返信  
しかし、ここで更に突き詰めて考えてみると、ここまで考えてきた、この『餌を吸い込む際の邪魔な力』は、殆ど影響しないだろう、と私は考えます。 実際にチヌが餌を吸い込むときには、その餌が動く距離はせいぜいあっても5cmもありません。 魚が餌を食う瞬間が撮影されたビデオなどでご覧になった事がある方なら、ご理解いただけると思います。 もちろんチヌの型にもよるでしょうが、『周りの海水と同時に吸い込む』わけですから、ほとんどその餌に口が触れるか触れないか、という位にまで近づいて、吸い込みに入るわけです。 ですから、実際には2、3cm程度のものでしょう。 たったこれだけの距離です。 ですから、『水抵抗』+『潮が押す力』による『邪魔』は殆どの状況で意味がないだろうと思われます(ただし、チヌがよほど弱っていて、吸い込む力も本当に弱ってしまっているのなら、話は多少変わります)。
阿藤 mail 2003/01/07火00:36 [16]
.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか17返信  
次に、『口先で噛んでいる』〜『口の中で咀嚼』〜『飲み込む』時での違和感について 2.『ハリスが潮に押される力』が、チヌにとっては『微妙に引っ張られている』という『不自然さ』を与えてしまっている可能性があります。 この『力』の違和感の大きさも太さの2乗に比例しますので、ハリスの細い順から『5対6対7』=『1対1.2対1.4』という事になります。 これは、口先であろうと、口の中であろうと、常にその餌にかかる力となります。 しかし現実的には、その違和感の『絶対的な大きさ』は、ハリスよりもウキが潮に押されている力の方が、はるかに大きい筈です。 というのも、殆ど状況で、ハリスや道糸が押されるよりも、ウキが更にその先へ先行している、という事から、理解できます(総面積という意味では、ウキが潮に当たる部分よりも、ラインの潮が当たる部分の総合計の方が大きいですが、ウキの場合は一点に集中して面積があるので、結局こちらの方がはるかに潮の影響を大きくうける)。
阿藤 mail 2003/01/07火23:44 [17]
.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか18返信  
ですから、先ほどのハリスの太さによる影響の違いは、仕掛け全体中、どれだけの比重でチヌに違和感を与えているか、という事については未知数で、現実には非常に小さいものと考えられます。 ただ、ハリスだけで見ると、1.2、1.5、1.7号で、『1対1.2対1.4』という違いは『あるだろう』という理解でよいと思います。 ですから、次には最後に残った、『口や歯にひっかかる違和感』について考えてみます。 ここでまず、単純に想像出来る事は『太さ』によって、歯や口に擦れる刺激の強さは『太さ』に比例する、という事でしょう。 しかし、そのまま単純に『それぞれの直径の比で強さが決まる』と考えてはだめでしょう。 ハリスは『円柱形』だからです。 口とハリスは『面』ではなく、『点』で接するのです。 ハリスが『面』で接する、という事はハリスが平面に『潰れている』という事になりますので、おかしな事です。 『唇』など柔らかい部分に当たる時は、そこにめり込む事もあるでしょうが、それも『直径比』ですから、実質『9対10対11』=『1対1.1対1.2』程度です。 ですから、太さが物理的にダイレクトに影響するとすれば、『前歯』の隙間を通る時や引っかかるときのみ、と考えてよいでしょう。
阿藤 mail 2003/01/08水11:31 [18]
.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか19返信  
ですから、単に『太さ』事による影響の違いは恐らく『1対1.1対1.2』程度の違いはあるにしても、その差は大きな問題ではないでしょう。 その大きさの違いよりも『とにかく口になにかがこすれている、ひっかかっている』という事実の方が、チヌに対して違和感を与えているメインの理由になると考えます。 ただし、その『こすれる、ひっかかる』という違和感を増幅させるであろうと考え得る事として、『太さ』と同時に複合する別の要因があります。 『しなやかさ、やわらかさ』です。 これの強弱で、『擦れる際の刺激の強さ』を大きく変えてしまう可能性がある、という事です。
阿藤 mail 2003/01/08水11:48 [19]
.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか20返信  
つまり、ハリスが太く腰がある(硬い)ほど、ハリスは曲がりにくいのですから、結果として咀嚼や飲み込む際の『口へのひっかかり具合=違和感』が太さ以上に増幅される、チヌにしたら『何か硬いものがある』と感じられる確率が高まる。 一方、ハリスが細く腰がない(柔らかい)と、その逆となる。 更に、太いほど曲がりにくいことから、『餌を噛んだり動かしたりする際に、同時に動かさなければいけないハリスが長くなる』し、細くて腰がないと逆になる。 ですから、ここでの違和感の大きさは、端的に『太さ』に『硬さ』を乗じた大きさ、と考えても差し支え無いでしょう。 ですから、これも『絶対値』はわかりませんが、理論的には『ハリスの太さで違和感に差が出る』という事にはなります。
阿藤 mail 2003/01/09木22:47 [20]
.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか21返信  
では、ここまでの話をまとめます。 ハリスが恐らくチヌに与えるであろう、あらゆる『違和感』を、影響が大きいと考えられる順位でまとめると・・・ @『咀嚼、飲み込み時の違和感』≫A『ハリスが潮で押される事による違和感』、B『ハリスが視覚的違和感を与える事による違和感』≫C『ハリスの残存重力による違和感』と考えられます。 そしてAとBでは比較証明は出来ませんし、実質的にはほぼ影響していないでしょうが、あえて言えばAの方が大きいだろうと推測しています。 そしてCは全く無視して良いでしょう。 例えば比重1.8のフロロハリス1.5号が1mあるとしても、水中での残存重量は0.024gですから(算式除く)、鈎や餌の重さにくらべれば、全く意味をなしませんし、第一、ハリスを1mも同時に、しかも垂直方向に動かす事はありえないからです。 そして、物理的に考えれば『理論上ではハリスの太さでチヌに与える違和感に差が出る』という事になります。
阿藤 mail 2003/01/09木23:03 [21]
.テーマ1;ハリスは『食い』に影響するか22返信  
ここで、このテーマのスレッド1〜11の話を思い出して、12〜21の話と統合してみます。 1.『厳密にいえば”物理的”には差がある』 2.『しかし実際の釣りでは、私の経験上、盛期の”ごくごく一般的な状況”ならこの厳密な差は、ほとんど影響していない』、ということなのです。 ですから、夏〜秋などでは、ほとんどの状況で『阿藤のデータと科学的考察によれば、ハリスの太さは1.2〜1.7の範囲内では、結果には影響しない』、という結論となります。 では、このスレッド12を始めた時に書いた事、『ハリスを落とす事に意味がない訳ではなく、それを物理的に考察する』についての意味を次項にて触れたいと思います。
阿藤 mail 2003/01/09木23:16 [22]

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Mission-K's Way 〜紀州釣りよもやま話〜
2003/12/23火23:58